実は中古車は値引き交渉ができる

みなさんは、日頃の買い物のなかで値引き交渉をしているでしょうか。関西方面に住んでいる人は、もしかすると「値切ってなんぼや!」といった意見をお持ちかもしれません。最近では家電量販店等で値引きの交渉をしている客をよく見かけます。しかも、家電量販店では値引き交渉を歓迎している傾向があり、その店舗よりも安く同じ商品を売っている店舗があれば、そのチラシを持参するなど証拠を揃えて、さらなる値引き交渉を行うことができます。これも、買い物の一つの楽しみ方だと言えるでしょう。しかし、自動車を購入するときにはどうでしょうか。自動車は、冷蔵庫やエアコンよりもはるかに大きな買い物です。
長い人生の中でも、一般的に考えてみると住宅の次に大きな買い物でしょう。そんな大切な買い物である中古車購入ですが、実は販売店のスタッフに対して値引き交渉をする人は、非常に少ないのが現状です。しかし、中古車購入の注意点を考えてみると、客が中古車に対する知識を持っていないために、中古車販売店としては色々な場面で価格を上乗せできてしまい、自社の利益をアップさせられることがわかります。そもそも、中古車を販売する際に付ける価格というものは、基本的には中古車販売店の自由です。車種や年式、走行距離などから算出する基本的な中古車の販売価格というのは目安として存在しますが、そこに中古車販売店の利益を乗せるため、この利益幅をいくらにするかは販売店次第なのです。
そのため、客は自分が目の前の中古車を買うと、どれほどの利益が中古車販売店に入るのか、知ることができません。このように言うと、何となく中古車購入が怖い買い物のような気がしますが、実はそうではないのです。中古車販売店が自社や各スタッフの裁量で販売価格を左右できるということは、交渉次第では中古車の購入価格を値引きしてもらうこともできるわけです。特に、高級車の中古車を買うようなケースでは、もともとも車両本体価格がかなり高くなっています。
そのため、値引き交渉が成功した場合の値引き額も、非常に大きくなる可能性があるのです。このことを知らずに、何の交渉も行わずに中古車を購入してしまうと、もしかしたらとても大きな損をするかもしれません。交渉は苦手だという人でも、一度素直に値引きできないかどうかを訪ねてみるだけでも良いでしょう。担当販売員のキャラクターにもよりますが、とても親切な人であれば、言っただけで値引きしてくれる可能性もゼロとは言い切れません。